鏡野町の林業関係者らでつくる町森林づくり協議会(三木敬臣会長)は30日、主伐・再造林の推進のため、シカによる獣害対策を支援する提言書を山崎親男町長に提出した。
シカが植林した苗木の新芽や葉などを食べる被害が拡大しており、防護柵の設置が必要となってきている。経費は農山漁村地域整備交付金といった県や国の補助金を充てているが、植栽に使う費用も重なり、森林所有者らが足りない分を支払っている。個人が負担する金額の2分の1以内を補助する事業をつくるように求めている。
竹田の町役場を訪れた三木会長ら同協議会委員は「林業の担い手が不足し、間伐後の造林に必要な経費も負担なることから、管理が難しくなってきている。課題解決に向けて協議を重ねてきたので検討してほしい」と手渡した。町長は「人材の不足は機械では補えない。充足するように応えていきたい」と話した。
2020年、町内で捕獲した害獣は1519頭(イノシシ905頭、シカ586頭、ヌートリアなど28匹)で、害鳥は62羽。23?の土地が被害を受け、農林水産での合計損害額は1768万円に及んだ。
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提言書を手渡す鏡野町森林づくり協議会・三木会長