「久米南町制施行70周年記念式典」が23日、岡山県久米郡久米南町下弓削の町文化センターホールで開かれ、町民らが長い歴史の節目を祝い、さらなる飛躍を目指して気持ちを新たにした。
式典には来賓や町関係者、一般町民を含めて200人が出席。片山篤町長が「町の豊かさがあるのは先人たちの努力と町民のみなさんの理解と協力の賜物。笑顔と元気があふれる持続可能な町の実現に向けてまい進することを誓う」と式辞を述べ、杉本泰治町議会議長は「誰もが故郷を愛し、生きる幸せを実感できるように努力していく」とあいさつ。
行政や福祉・厚生、教育、文化、スポーツ、公共の分野で長年の尽力と発展への功労のあった77人と6団体に表彰状と感謝状を贈った。
来賓の小野田紀美参議院議員や山崎親男鏡野町長らの祝辞の後、被表彰者を代表して前町長(任期2000~16年)の河島建一さん(78)=同町上籾=が「町や来賓の方々のお祝いの言葉と気持ちをいただき、厚く感謝いたします。10年先を目指してこれからも励んでまいりますのでよろしくお願いします」と謝辞を述べた。
このほか、同センター内ホワイエでは過去に撮影した写真を映像の中にまとめて上映。式典前はアトラクションとして久米南町観光協会川柳傘踊り部会と町のマスコットキャラクター・カッピーによる踊りが披露され、会場を盛り上げた。
久米南町は1954(昭和29)年に弓削町、誕生寺、龍山、神目村が合併して誕生。64(昭和39)に町章、72(昭和47)年に町民憲章、74(昭和49)年には町制施行20周年を記念して町花(ツツジ)、町木(イチョウ)を制定。昨年は前庁舎の老朽化に伴って工事を進めていた庁舎とコミュニティーセンターの複合施設が完成し、今年からは完全な移行に向けて供用を開始した。
10月31日現在の世帯数は2137世帯で、総人口は4302人(男性2048人、女性2254人)。