開学の地・津山市で最後の卒業式 作陽高校の第75回「卒業証書授与式」/ 岡山県津山市

教育・保育・学校 入場する作陽高校最後の卒業生たち
入場する作陽高校最後の卒業生たち
         

 来年度から倉敷市へ移転する作陽高校の第75回「卒業証書授与式」が開かれた。開学の地・津山市で開くのは最後となり、3年生169人は思い出を胸に学びやをあとにした。


 式では在校生48人と保護者ら約180人に迎えられ、花かざりを胸に付けた卒業生たちが入場。野村雅之校長から一人ひとりの名前が呼ばれた後、女子サッカー部前キャプテンを務めた大井菜那海さんが代表として証書を受け取った。

 野村校長は「君たちは同校93年の歴史の中で重要な学年。今までの価値観が変化している困難な世の中でも、学んできた人間性と人間力、利他の心を磨けば切り開ける。強い心で自らを成長させてやり遂げる人間になってほしい」と式辞。作陽学園・松田英毅理事長は、校訓の「念願は人格を決定す 継続は力なり」を掲げ、「精進することで念願は成就する。人生に行き詰ったら校訓を支えにし、多くの人に喜びを与えられるように成長してほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 続いて在校生総代の2年・山下日那さんが「どんな状況の中でも努力をしていた先輩たちを誇りに思うとともに、本校の歴史と伝統を継承し、新しい地でさらに発展していくことを誓う」と送辞。卒業生総代・谷本拳己さんは新型コロナウイルスの影響下での3年間の学校生活に触れ、「楽しみしていた行事の中止など制限がかけられた生活を送ったが、出会った仲間たちと励まし合い成長することができて、作陽に来てよかったと感じている。夢をかなえ、あこがれの人を超えられるように精一杯頑張っていく」と答辞を述べた。

 大井さんは地元を離れて津山市に来たことを振り返り、「不安があったけど、地域の人たちが温かい声をかけたり、支えてくれたりしてうれしかった。離れてもまた、ここに来たい」と語った。
 

同校は移転後、「作陽学園高校」と名称を変えて新たなスタートを切る。


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