北小学校(岡山県津山市山北)で31日、「林業体験・木製品作り」が開かれ、5年生42人と保護者たちが座学や手作り体験を通して林業の仕事や森林、樹木について知識を深めた。
同校では親子のふれあいや保護者同士の交流を目的に年1回、学年ごとに「学年PTA活動」を行っている。このうち5年生は3学期の社会科授業で学ぶ内容を踏まえて同学年PTAが企画。前田林業やすえ木工の社員が来校し、講師を務めた。
始めに前田林業の湯原文夫顧問らが仕事の内容を説明。木を切り倒すだけでなく、植樹して育て、森を管理している様子や「伐採した木の年輪から樹齢が読み取れる」といった雑学を紹介。さらにチェーンソーの実演も披露した。子どもたちは実際にチェーンソーを持ってその重さを確かめたほか、社員が着用する作業服に袖を通した。
その後、すえ木工の須江茂夫さんの「森には水を貯える働きがあり、間伐によってその機能を上手く発揮できる」といった話に耳を傾けた後、親子で間伐材を使用しネームプレートを製作した。
姉が林業関係の会社に勤めているという5年1組の坂口一途君(11)は「チェンーソーを持った時、想像以上の重さにびっくりした。それを使って木を切り倒す作業は大変だと思う。今日は姉の仕事について学べてよかった」と語っていた。