オンライン上で開かれる本年度「自主防災リーダー研修会」(18日~8月12日開催)の講義で放送される動画の撮影が5日、岡山県久米郡の美咲町役場で行われ、県自主防災組織支援講師団として活躍する美咲町の防災士2人が自主防災組織の役割と活動について語った。
同研修会はインターネットを利用して学ぶ学習形態「eラーニング」形式で開催。地域の自主防災の活性化や組織づくりを推進する人材を養成して防災力を強化することを目的にしている。撮影は主催の県危機管理課が美咲町防災士ネットワーク会長の松坂秀吉さん(73)、事務局長・女性部会長の梶尾洋子さん(59)に依頼し、町が協力して実施した。
動画は約1時間にわたり、危機的な状況下で組織として機能するために、有事の際の心構えや備え、基礎的な知識、本格的な訓練と必要性を説明。「リーダーは地域のためにやる気があり、支えてくれる仲間をつくり、住民同士とのつながりを深めて地域力を高めていく役割を担う」と強調しているほか、「防災は女子力」として女性たちの視点に立ち、直面する課題について考えることも呼びかけている。
松坂さんは「防災組織を立ち上げたい人、立ち上げたばかりで運営や取り組みについて悩む人たちみなさんの参考になり、解決の糸口になれたらうれしい」と話していた。動画は開催期間中、参加者のみがインターネット上で視聴することができる。
県危機管理課は16日まで研修会の参加者を募集している。参加費は無料で希望者は県庁公式ホームページの電子申請サービスから申し込む。各所で配布している2次元バーコード(QRコード)からでも可能。
問い合わせは、同課(TEL:086―226―7562)。