大雪に見舞われた岡山県津山市阿波地域で5日、高齢者世帯を対象に、地元自主防災防犯会や消防団、ボランティアらによる雪下し作業が行われた。
出発式は阿波出張所前であり、市災害ボランティアセンターから派遣されたボランティアを含む約60人が参加。阿波地域自主防災防犯会・小椋道典会長が「多くの住民が不安を抱えている。少しでも安心していただければ」と激励した。
先月24〜25日のピーク時は1㍍を超える積雪があり、現在でも屋根に40㌢超の残雪がある世帯が多数ある。この日は要望があった12世帯で作業した。
母親と2人暮らしの78歳男性方では、混成チーム16人が作業にあたった。雪が溶けかけており危険なため、消防団員がはしごから雪を下し、ボランティアがシャベルや一輪車で雪を片付けた。今回の大雪で3回目のボランティア派遣だという津山青年会議所の芦田雅嗣副理事長(38)は「本当に困っている方がたくさんいることがよく分かった。早い対応が大切だと思った」と話していた。
市消防団阿波方面隊
寺坂広道隊長(47)は「多くのボランティアの協力があり、ひとまずの住民の安全確保ができた。今後も自主防災防犯会などと協力して安心して住み続けられる地域づくりに努めたい」と語った。
阿波地域 高齢者世帯を対象にボランティアらによる雪下し/岡山・津山市