陶芸家・奥田福泰さん(72)の自宅ギャラリーオープン10周年記念陶展がギャラリー・ふう=岡山県津山市野村=で開かれ、多彩な味わいの器やオブジェなどが愛好者の目を楽しませている。10日まで。
古民家を改装した各部屋や屋外スペースに近作約300点を展示。
カボチャの葉をかたどった緑釉(ゆう)の大皿、黒化粧の茶わん、異なる土の模様が面白い練り合わせのカップなどさまざまな食器、焼き締めによる素朴な花器、干支(えと)の辰(たつ)の置物は遊び心が漂う。
さらに青灰色を醸した勝間田焼再現作で金太郎や桃太郎をモチーフにしたユニークなオブジェ、有機的な造形で母と子を表現した陶製のアート作品も目を引く。
「5年ぶりの個展。コロナ禍の間を含め、じっくりと創作してきた陶芸を多くの方に見に来てほしい」と奥田さん。
問い合わせは、同ギャラリー(TEL:0868-29-1061)。