岡山県津山市小田中の本源寺で15日、津山おくにじまん研究会(赤坂健太郎代表)主催の「津山弁を話す会」が開かれ、会員や市民ら約20人が昔ながらの方言を残していくことの大切さを実感しながら、津山弁の話題で盛り上がった。
昨年、創立30周年を迎えたことを機に6年ぶり2回目の開催。講師に同会会員で陶芸家の白石齊さん(88)=赤磐市=を迎えた。
同会研修部の石井香里さんが「認識度テスト」として、「『そこのはしごだんとこのほーきゅうたてらかしとるのをもてきてん』の意味は?」などを出題。会場の本堂には津山弁が飛び交い、大いに沸いた。
続いてグループに分かれてトークタイム。「県外から嫁いできて、『てご』(手伝いをする)は分からなかった」「『えらい』(しんどい)の意味が通じず、恥ずかしかった」「『○○しんちゃい』『○○しんちぇー』の語尾がかわいい」など方言づくしのひと時を楽しんだ。
白石さんは「独特の言葉が残っているのが津山のおもしろさ。男ことば、女ことばもはっきり分かれていて、女ことばには抑揚やリズムがある」と語っていた。