埼玉県川口市の加々美拓也さん(34)による展示会「いしの果て」が岡山県津山市西今町のカフェ&ギャラリー「NishiIma25」で開かれ、陶製の”いし”を全国各地に置く独自プロジェクトの写真や作品が来場者の興味をそそっている。12月3日まで。
公務員の仕事の傍ら、自然石に似た陶製の作品を焼き、2018年からこれまで5年間で日本各地の約150カ所に出向いて設置。現地で撮影した写真13点と作陶の現物約50点を展示した。
写真は神奈川県三浦半島の海辺、山梨県の大菩薩峠、福島県裏磐梯の五色沼などで撮影。せせらぎの中や線路わき、崖っぷちなどに置かれたいしが、まるで意思を持って情景の中にいるかのように思えてくる。
これからどこかに置かれる陶製のいしは、自然石と見まがう作、意図的な造形や着色を施した作も面白い。
「あまり人に顧みられないような所に置き去りにしており、いしたちの居場所に思いをはせ、それらがこれからどうなるのか想像しながら見てもらえたら」と加々美さん。
木、金、土、日曜日のみ営業で午前11時〜午後5時。
問い合わせは、NishiIma25(TEL:080-5907-1663)。