陸上自衛隊日本原演習場で米軍の単独訓練

行政・公共 陸上自衛隊日本原演習場で米軍の単独訓練
         

 中国四国防衛局(広島市)は1日、陸上自衛隊日本原演習場(奈義町、津山市)で米軍の単独訓練が3月15日から28日まで14日間の日程で行われると公表した。両市町の演習場対策委員会に報告した。同演習場での単独訓練は昨年3月に続いて3回目。
 訓練を行うのは、岩国基地所属の海兵第171航空支援師団中隊。地上支援などを行う部隊で、計画では人員は最大約200人、車両約50台が参加する。
 15日に陸路で演習場入りし、16日から27日にかけては一般訓練(パトロール訓練、車両機動演習、障害物設置演習)を実施。16日から19日は射撃訓練、19日から22日にヘリパッド敷設訓練を行う。23日から26日は、ヘリコプターの着地と給油訓練で、飛来する機種についてはオスプレイではないという。
 米軍は駐屯地内のグラウンドにテントを張って宿営。同局は訓練期間中、駐屯地内に現地連絡所を設置し、24時間態勢で米軍や自治体との連絡調整のほか、訓練時間は車両2台で演習場外周を巡回する。津山市は連絡本部を市勝北支所に設置する。
 新型コロナウイルス対策として、米軍側は医療の専門家を同行させて日々の健康観察を行い、体調の悪い隊員はただちに岩国基地に帰すという。
 この日、新野東の市勝北支所で開かれた市の対策委員会には、周辺地区の住民代表と市議らによる委員、同防衛局、市長ら市の関係者約30人が出席。委員からは「200人規模での県境をまたいだ移動になる。コロナへの対応をしっかりしてほしい」といった声が上がった。防衛局の鍋田克己企画部長は「安全安心な訓練が実施されるよう自衛隊とも協力し、万全な態勢を取っていく」と述べた。


米軍単独訓練の概要が報告された津山市の日本原演習場対策委員会


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