陸上自衛隊日本原駐屯地創設60周年記念行事第1弾「納涼大会」が5日、岡山県勝田郡奈義町の同駐屯地で開かれ、地域住民らと隊員たちが盆踊りや打ち上げ花火といった多彩な催しを楽しみながら交流を深めた。
一般の人たちを招いて毎年開催している恒例の納涼大会で、今年は創設60年の節目を迎え記念事業の一つとして実施。会場となっている駐屯地内の武蔵館前ではちょうちんが飾られ、その周囲ではやきそばや焼き鳥、かき氷などを販売する屋台が立ち並び、買い物をする人や食事を満喫する人でにぎわった。
開会式では倉本貴史同駐屯地司令が「短い時間ですが楽しんでいってほしい」。日本原防衛協会の岡部利邦会長が「親睦を深めて、みなさまにとって有意義な時間となることを願っている」とあいさつし、奥正親奈義町長ら来賓が祝辞を述べた。
特設ステージでは同町の和太鼓団体・歌舞伎音座が見事なバチさばきを披露し、勝北地域を中心に活動するダンスチームが元気よく踊るなどして盛り上げた後、倉本司令らが子どもたちにお菓子を配り、喜ばれた。続いて来場者と隊員たちが輪をつくって「奈義町音頭」「横仙民謡」の曲に合わせて盆踊り。最後は夜空に打ち上がる花火を見上げて、悠々とした時間を過ごした。

倉本司令は「日本原駐屯地はこの60年間、地域の人たちとともに反映して来た歴史があり、祭りは地域の若い人たちの活躍を応援し、みんなが楽しめるようにと企画した。国防や災害支援を任務とするわれわれは、地域の人々に信頼され、頼りにされる存在であるように励んでいく」と話した。
