障害者の「働くこと」をテーマにした研修会が13日、岡山県津山市の市総合福祉会館で開かれ、障害がある人の家族や支援者ら約120人が障害者雇用に取り組む地元企業の雇用状況や仕事内容などについて理解を深めた。
津山手をつなぐ親の会と津山地域知的障害者相談員協議会が合同で開催。日本マクドナルド加盟店として市内や真庭、米子市などで9店舗を運営するCTR(小原)と、商業物流サービスの西濃運輸津山営業所(戸島)の担当者が講演した。
このうち、CTRはフィールドオペレーション課の野口千鈴さんが、チャレンジクルーと呼ばれる障害のある従業員の働き方を紹介。県北では福祉事業所や支援学校などから受け入れた10人が活躍しており、「一人一人の個性や能力に応じて適正なポジション決めをしている」と強調した。
仕事を覚える際は、タブレットでマニュアルなどを反復練習し、先輩と実践しながら適性を判断しているとし、「習得スピードや得意不得意は個人差がある。互いに疑問をなくして理解し『ありがとう』と言い合える職場つくりをしている」と話し、参加者は熱心に耳を傾けていた。
会場では、就労継続支援事業所によるさをり織製品や焼き菓子、天然酵母パンなど生産品の販売もあった。
