第20回「三県境地域創生会議」(会長・萩原誠司美作市長)が3日、岡山県英田郡西粟倉村影石のあわくら会館内百森ひろばで開かれ、岡山、兵庫、鳥取3県で隣接する自治体の首長らが集い、「集落の現状と維持、強化」を主な議題として話し合った。
美作市、西粟倉村、美作県民局、兵庫県宍粟市、上郡町、佐用町、西播磨県民局、鳥取県智頭町、東部地域振興事務所の関係者30人が出席。
会に先立ち、開催地・西粟倉村の青木秀樹村長が「鳥取県初の総理大臣誕生といった出来事で3県の県境地域にも注目が集まっているように感じる。この会議においても新たな戦略に挑戦できると期待している」とあいさつ。
議事では、人口減少により集落住民が主体となって行う地域活動の担い手が不足している状況が課題に挙がり、各市町村の職員がそれぞれ行っている対策を報告。地域おこし協力隊や集落支援員の登用、社会福祉協議会と各自治会、集落関係者が連携して農村型地域運営組織を立ち上げて手助けするといった施策が紹介された。
この後特別講演会が開かれ、総務省自治行政局地域自立応援課の沼澤弘平過疎対策室長が「過疎地域における持続的発展の取組」について話した。同会議は隣接する市町村が情報交換するなどして連携を強め、課題解決と地方創生を図るのを目的としている。