勝央町青少年問題協議会の総会・研修会が18日、岡山県勝田郡勝央町勝間田の町公民館で開かれた。このうち研修会では登壇した美作学園の藤原修己理事長の講演に耳を傾け、子どもらを取り巻く環境の変化と学校や教育の在り方について理解を深めた。
教職員や民生委員ら青少年の健全育成に携わっている関係者15人が出席。通信制過程のある美作高校(山北)で、本年度から中国・四国地方で初めて不登校の生徒を対象にした教育を行う「Bloom(ブルーム)コース」が始まり、支援に力を入れている藤原理事長。「子どもを伸ばせる親・伸ばせない親」と題し、自身の体験を踏まえて語った。
「楽しい学校であればよい」「自由に時間をつくれる良さがある」といった本校の通信制を希望する中学生たちの意見から「学校に対しての価値観が数十年前と大きく変わってきており、多くの人が一人ひとりに合った指導を願っている」と説明した。
その上で、素早く上手に多くのことをこなせる力を美点とし、年相応の能力や学力、発達を求める傾向を指摘し、「子どもの成長はみな同じでは無い」と強調。「遅くても、決して伸びない子どもはいない。欠点ばかりに目を向けるのでなく、特徴や良さをしっかり見つめる目を養ってほしい」と呼びかけた。
最後に「子どもたちは認めてもらいたい、大きな愛情を受けたいと心の中で思っている。そういった部分で満たされると大きな成長をとげると考えている」と話していた。