岡山県津山市一宮の中山神社でこのほど、鎌倉時代から続く「お田植え祭り」が開かれた。4年ぶりの通常開催で、古式ゆかしい「くわ振り」を大勢の参拝者が見守った。
大祭に続き、えぼしひたたれ衣の白装束に、わら草履姿の氏子12人が登場。本殿前の石畳を田んぼに見立て、雌雄の獅子が舞うなか、笛と太鼓に合わせて木のくわで耕すしぐさを繰り返した。
また、一宮小学校5年の女子児童4人が浦安の舞を奉納した。
春季大祭の総取締役・有木高志さん(74)は「雨が心配だったが、コロナ禍前と同じように開催でき、大勢の氏子が来てくれたことをうれしく思う。コロナの完全終息を願っています」と話していた。