岡山県津山市に本社があるスーパーマーケット・マルイ、津山市、食品会社・味の素、津山東高校の連携事業「高校生レシピコンテスト」が1日、同校で開かれた。食物調理科2年生39人が8チームに分かれ、地元産の食材を用いてメニューを開発し、出来栄えを競った。
地産地消と食育推進を目的に開催して今年で12回目。今回は「地元食材活用!おいしいレシピ〜むだなくおいしくSDGSs~」をテーマに、生徒たちが主菜と副菜を作り、松田欣也マルイ社長ら審査員の前でプレゼンテーションを実施。SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献できる工夫や栄養の豊富さなどをアピールした。
味の良さや独創性など5項目の観点から審査が行われ、グランプリにはチーム「ウィー・アー・シノノメ・クオリティ」が考えた久米地域特産品のみそを使った「仙人味噌の鶏もも肉煮込み」、韓国風総菜「SDGsナムル」が輝いた。主菜と副菜両方に同じ食材を用いたり、野菜の皮を活用したりして廃棄部分を減らすといったアイデアが光り、高い評価を獲得。このほか優秀賞や保護者らの投票によるギャラリー賞に計3チームが選ばれた。
同チームのリーダー・氏平類さん(17)は「受賞はとてもうれしい。津山には豊富な食材があることを発見し、地元を見直すきっかけにもなった。良い経験ができたと思っている」と話した。
今回の入賞作品はマルイのチラシなどに掲載する予定。