岡山県津山市の妙勝寺で16日、盂蘭盆会(うらぼんえ)施餓鬼(せがき)法要が営まれた。先祖や無縁仏、餓鬼道に苦しむ霊に食べ物を施し、安らぎを祈る行事で、檀家や地域住民ら約40人が参列した。
本堂では岸本康学住職(41)を導師に、僧侶が「法華経」を読経した。参列者はうちわ太鼓を打ち鳴らしながら経文を唱和し、一人ひとりが焼香して霊の冥福を静かに祈った。テーブルには生米をはじめおにぎりやおこわ、清涼飲料水やビールなどの飲み物、カップ麺、菓子などが供えられた。
父親の初盆にあわせて家族3人で参列した北園町の松永裕可さん(36)は「自分だけが良ければいいという考えを改めて、皆が幸せに暮らせるよう、お祈りしました」と話していた。
