岡山県津山市は、JR津山駅北口広場の魅力づくり、にぎわい創出に向け、キッチンカー出店による社会実験を4日から開始した。15日まで実施し、今後の取り組みの参考にする。
北口広場整備時(2017年)から掲げる課題への試みとして初めて企画。応募のあった市内外の4事業者が広場内3区画を使って出店。JRやバスなど公共交通利用者らの需要を見込み、各店が都合のいい日の午前11時~午後4時まで営業している。
初日は「SOL(ソル)」がタコスやタコライスなどを販売。往来する人たちが珍しそうに歩を止め、買い求めていた。同店のほか期間中(11、12日は休み)、ハンバーガー、ベビーカステラ、そずりラーメンなどキッチンカーも並ぶ。市のホームページやSNSでPRし、購入者には同社会実験に対するアンケートを実施。
会社員女性(47)=津山市院庄=は「行きつけの喫茶店で耳にし、タコスとベルギーポテトを買った。メニュー次第では私のように駅利用者以外でも集客できるのでは。春や秋にもやってほしい」と話した。
市都市基盤整備課では「今後、季節や条件を変えて複数回実施する予定で、波及効果やアンケートの結果などを踏まえ、にぎわい創出に生かしていきたい」としている。