高校生がショウガみそを開発 フードロスや障害者支援に 道の駅で販売開始/岡山・津山市

教育・保育・学校 規格外の津山産ショウガを使った万能調味料「つしょうがみそ」=岡山県津山市で
規格外の津山産ショウガを使った万能調味料「つしょうがみそ」=岡山県津山市で
         

 津山商業高校の生徒が、岡山県津山市内の障害者福祉事業所と連携して、規格外の津山産ショウガを使った万能調味料・ショウガみそを開発した。フードロス削減や障害者支援につなげる目的。22日から、宮尾の道の駅・久米の里で常設販売を始めた。

 商品名は「つしょうがみそ」。ショウガの風味を生かし、さわやかな香りとほどよい辛さで食欲をそそる。

 製造元は、国分寺の就労継続支援B型事業所「らくがき」。同校地域ビジネス科と情報ビジネス科の3年生14人が課題研究でネーミングやラベルの作製、価格、ターゲット設定などに取り組んだ。

 津山市は県内有数のショウガの産地。出荷過程で規格にそろえるためにカットされる部分に着目し、本来廃棄される切れ端を材料にする。らくがきの利用者たちは皮むきやすりおろしを行うほか、麹(こうじ)みそなどと混ぜ合わせて製造する。

 5月下旬につしょうがみそとして完成。同校と同事業所の連携による商品開発は昨年度、規格外のうどんの麺で作るワッフル「つしょっふる」に続く第2弾。工賃向上や雇用拡大など、障害者への支援につながることが期待される。

 生徒たちは、つしょうがみそのホームページも開設し、美作大学食物学科の学生と考案したおすすめレシピを公開している。

 同校の河本愛香さん(18)は「フードロスをなくすとともに障害者の自立支援になればとの思いを込めた。観光客や地元を含め、全国にこの商品が知られてほしい」と話している。

 1個150グラム、550円(税別)。卸業者としてタナベが協力した。

道の駅・久米の里に常設
道の駅・久米の里に常設


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