津山商業高校の3年生4人は授業の一環で、市内企業のコマーシャル(CM)動画の制作に励んでおり、9日から市内で活動するクリエーターを講師に迎えた講座が同校=岡山県津山市山北=で始まった。プロのノウハウと技術を習得し、10月末ごろの完成を目指す。
同校3年生は観光や販売、ウェブアプリ制作といった計8つの商業分野に分かれて、それぞれの課題を探究し、地域産業や経済の発展に貢献できるように実践的な学びを深めている。講師は昨年に続き、つやま産業支援センターが運営する映像作家や写真家、ライターらクリエーティブ人材の活用を図るネットワーク「C’s net(シーズネット)」を利用。
この日は、シーズネットに会員登録しているデザイナーが来校し、オンラインデザインツール「Canva(キャンバ)」の使い方を指導した。同ツールは汎用(はんよう)性が高く印刷物も作れることから、4人以外に別の講座を受けている生徒24人や教員も参加。パソコンにふれながら基本的な操作と制作手順を習った。
今後は、撮影対象となるアパレル業者・岡山田原コンサート(高野本郷)に取材するほか、絵コンテの作成などに取り組む。制作にあたる内田直翔さん(17)らは「完成させるにはセンスとチームワークが大切」。「やや緊張もあるが、プロも認めるくらいのクオリティで作りたい」と意気込みを語った。
