津山東高校食物調理科3年生と津山鶴山ホテルと協力して完成させた「コラボランチ」が10月1日、岡山県津山市の同ホテルレストランで、リニューアルオープンに合わせて提供を始める。秋の味覚を詰め込んだ味わい深い和食、洋食、中華料理の3種類が1カ月限定で登場する。同31日まで。
ランチの開発は調理師免許取得を目指した校外実習の一環で生徒が取り組んでおり、今年で7年目。今年は9人が7月初旬から計10日間、和洋中の3部門に分かれ、料理人たちの指導を受けながら、試行錯誤を繰り返し、栄養や味のバランスが整ったメニューを考案した。
和食は大きなエビやハモの天ぷらのほか、ハマグリとヒラタケのうま味が溶け込んだだし汁が自慢の「土瓶蒸し」、サンマと食用キクの花びらを酢であえた「菊花和え」、サケやキノコをご飯と一緒に炊いて混ぜ込んだ「秋鮭のまぜご飯」など。土瓶蒸しのだし汁はご飯にかけてお茶漬け風にして楽しめる。

洋食はベーコンとナスのトマトスパゲティのほか、鳥取県の「大山鶏」を使ったフランスの肉詰め料理「ガランティン(ガランティーヌ)」、サラダやコーンポタージュスープ、デザート。味も見た目も高級感を感じさせ、お年寄りから子どもまで親しめるように仕上げている。

中華はシイタケやシメジ、エノキ、キクラゲの食感とうま味を楽しむ「きのこスープ」、サツマイモ入りの蒸しカステラ・マーラーカオ、ネギとショウガ、しょう油、黒酢などで作ったたれをかけた油淋鶏(ユーリンチー)、ほんのり辛みを効かせたエビのチリソースなど彩り豊かで食欲がそそる品をそろえている。
中華を担当した久保田香奏さん(17)は「初めてプロの現場に入り、慣れない環境の中で、学んできた技術や知識を使ってみんな頑張ってきた。多くの人においしく食べてもらえたらうれしい」とPRしている。
ランチの営業は午前11時~午後2時。それぞれ1日限定20食で、価格は2000円(税込み)。追加料金でコーヒーを提供する。予約も可能。
問い合わせは、同ホテル(TEL:0868-25-2121)。
