高校生を対象に「保育所等見学バスツアー」(美作県民局主催)が26日、岡山県津山、真庭市内と近隣地域の保育園やこども園で開かれ、美作県民局管内の高校に通う27人が保育士の仕事に対する理解を深めた。
保育分野における人材不足の解消につなげようと初めて開催。現場の様子から仕事のやりがいなどを見つけてもらい、進路の決定に役立ててもらう狙い。この日は、2コースに分かれて真庭市・鏡野町にあるこども園2園と、津山市・奈義町にある保育園2園を巡った。
高野第2保育園=津山市高野山西=では、年長、年中組計44人と、ドッチボールといった外遊びを体験し、元気いっぱいの子どもたちとふれあった。最後に園児たちから折り紙と画用紙で作った絵馬が贈られ、高校生たちは笑顔で感謝の言葉を述べていた。この後、美作大学=津山市北園町=で保育士らとの座談会が開かれ、主な仕事内容や就職に関することについて意見を交わした。
津山東高校普通科2年の豊田壱吾さん(17)は「子どもたちを楽しませる工夫が見て取れた。このほか保護者たちの気持ちに寄り添ったりするなど人との接し方についても勉強になった。保育士も目指す進路も考えてみようと思う」と話した。