「たかくらんち(収穫感謝祭編)あったか大鍋」(高倉地域づくりの会主催)が10日、岡山県津山市下高倉西の高倉公民館で開かれ、美作高校ライセンスコース3年生たちの手料理が振る舞われ、高倉地域の住民らを喜ばせた。
農業体験を通して地域との交流を図る同コースのプロジェクト「IMO」の一環で高校生が手伝っており、今年は13人が参加。生徒たちは4月から高倉地域づくりの会の本多正明さん(61)らの協力を得て、休耕田を耕し、サツマイモを育てて収穫するまで取り組んできた。この日は同会メンバー10人に教わりながら収穫した紅はるかと地元産野菜を使った豚汁、サツマイモご飯、サツマイモのポテトチップスを調理した。
11時半にはお年寄りや家族連れらが集まり、高校生たちと食事。「おいしいね」と会話するなどして和気あいあいと過ごした。その後、生徒たちはお世話になったお礼に、手製のスイートポテトパイを配った。

本田直さん(73)=下高倉西=は「若い人たちと交流できて自分も若々しくなったような気分。みんな元気が良くて頼もしい。これからの津山を頑張って背負っていってほしい」。
田本昊汰さん(18)は「今まで地域のみなさんと交流してきて楽しかった。さまざまなことを教わるなどして知識の幅が広がったし、コミュニケーション能力も磨かれたように感じる。就職した後もここで身に付けた能力を大切にしたい」と話していた。
