高野小学校(高野本郷)で11日、4年生2クラスの60人がタブレット端末を活用した合同授業を行った。ICT(情報通信技術)を生かした授業を体験し、教室を移動せずにオンライン上で交流した。
市立の全35小中学校では、国のGIGAスクール構想に伴い、昨年度に一人1台のタブレットを配備した。それぞれ同端末を使って子どもたちが効果的に学べるように工夫した授業を研究している。
高野小学校では、タブレットを使いインターネット上のサービスを利用。データの保存や閲覧が可能なサービス「クラウドコンピューティング」、画像の添付や文字の入力、書き込みができる電子ホワイトボードのアプリ「Jamboard」などを使い、オンラインで意見交換した。
1組の教室では、各都道府県の特性について調べた「都道府県新聞」を準備。タブレットについているカメラで撮影し、写真画像をクラス専用のクラウドに保存した。その後、2組のクラウドにアクセスし、同様に2組児童が完成させた新聞について、Jamboardに意見や感想を書き込んで送った。また、自身の作品に書き込まれた感想を読んで評価をチェックした。
森元結菜さん(9)は「インターネットやタブレットを使って、ほかの学校の友だちと一緒に授業ができると思った。そうなったらおもしろい」。担任の石部正則教諭は「子どもたち一人ひとりに合った学習を深めることのできる環境にしていけるように、今後も工夫を凝らし、活用していきたい」と話した。
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授業でタブレット端末を活用する児童
高野小学校 タブレットで授業
- 2021年6月18日
- 教育・保育・学校