岡山県津山市にある津山高専の学生たちによる高齢者を対象にした「エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)体験会」が28日、同市志戸部の志戸部公会堂で初めて行われ、近隣に住むお年寄りたちがゲームを楽しんだ。
地域課題を解決するのを目的とした授業の一環。eスポーツやゲームを通じて高齢者の居場所づくりや生活向上を図ろうと3年生7人が企画し、市の協力を得て開かれた。「志戸部こけないからだ講座」に通う16人が参加した。
使用したゲームタイトルは「太鼓の達人」。太鼓を模したコントローラーを操作する「音楽ゲーム」で、画面上に流れる映像や音楽のリズムに合わせて、タイミング良くバチを打ち鳴らす仕組み。初めて体験する参加者たちは、慣れない動作にとまどっていたが、学生たちのサポートでコツをつかみ、和気あいあいと満喫していた。
永礼ヨシ子さん(85)は「ひ孫が遊んでいたが、実際体験してみるとおもしろい。若い世代と交流もできてすてきな時間を過ごせた」。情報システム系・大澤凜太郎さん(17)は「太鼓の演奏動作を取り入れているので体を動かすのに最適。世代を超えて楽しめると思う。シニアeスポーツの普及にもつながれば」と話していた。
8〜9月の間、市内9カ所でも体験会を実施する予定。