寒い雨降りの夜、自宅に訪ねて来た高齢者の安否を気遣い無事保護につながったとして、真庭署は8日、岡山県真庭市蒜山中福田の主婦・隅田起世子さん(58)と団体職員・真由さん(25)の親子に感謝状を贈り、功績をたたえた。
関係者によると、4月中旬の雨降る深夜、「傘を貸してほしい」と突然訪ねてきた見知らぬ高齢女性に真由さんが対応。言動などに違和感があり、起世子さんに相談した。その後近くの駐在所へ通報し、的確な状況説明を行い、女性は無事保護された。
贈呈式は同市江川の同署で行われ、黒田俊介署長が「寒さによる体調変化や暗く交通事故にあう可能性もあった。他者を思いやる日々の行動のたまもので、他の模範。深く感謝します」と述べ、真庭防犯連合会長との連名の感謝状をそれぞれに手渡した。
隅田さん親子は、「女性は髪を濡らし、20キロほど離れた場所に行きたいと言っていたので、どうも様子がおかしいと感じ、なにかあってはいけないと通報した。2時間ほどして無事に見つかったと連絡を受け、ほっとしました」と話していた。
写真
感謝状を受ける隅田さん親子
高齢者を保護した岡山県真庭市の隅田さん親子に感謝状贈られる