岡山県苫田郡鏡野町羽出にある県天然記念物「七色樫」の葉が今年も鮮やかなオレンジ色に染まり、周囲の木々とのコントラストを浮かび上がらせている。
ウラジロガシの一種で、樹高16メートル、推定樹齢350年以上ともいわれる。春の赤に始まり、初夏にオレンジから黄色、その後、黄緑や緑など四季を通じて葉の色が7回移り変わる。別名「虹の木」とも呼ばれ、変色の原因は分かっていない。
背後の杉林の深い緑が彩りを際立たせ、早苗がそよぐわきの水田にも映り込む。町内外から訪れた人たちが、珍しい木を見上げたり、写真に収めたりしている。今月下旬には全体が黄色になるという。
