お盆に向け、墓や仏壇に供えるシキミの出荷が県内有数の産地の岡山県津山市の加茂地域で最盛期を迎えている。独特の香りが漂う中、生産者が作業に励んでいる。
同地域は県北一、県内でも数少ない産地と言われ、加茂シキミ生産組合として15戸が栽培している。副組合長の山口将男さん(81)=津山市=は妻の一枝さん(77)と先月31日から開始。自宅そばのほ場から、鮮やかな枝葉を切り取って作業場へ。規格に合わせて長さをそろえ、5本以上の束にし、水を張った容器に入れて水を吸わせる。
出荷作業は7日まで続き、「涼しい気候で栽培しており、葉の色が長持ちするのが加茂のシキミの特長。仏様に供えるものなので、心を込めて作業したい」と山口さん。JAを通してホームセンターに並ぶ。