岡山県内に住む愛鳥家でつくる「野鳥フォトサークル翼」(影山克己代表)の写真展「四季の野鳥2024」が10日、津山市沼のくらやアートホールで始まった。四季折々の自然の中で生きる鳥たちの生命力あふれる姿をとらえた意欲作が来場者を魅了している。13日まで。
6回目となる今回は、写真歴4〜20年以上のサークルメンバー8人が美作地域を中心に、国内外各地で撮影した計45点を出展。2月に宮川のほとりに訪れた冬鳥・ヒレンジャクの群れ、鏡野町のシンボルとして知られ、町内北部に生息するヤマセミの雄雌など計43種の写真が並ぶ。
兵庫県出石町の田んぼで偶然に見かけたマナズル、勝央町の山間部で巣づくりに必要なクモの糸を採取する夏鳥・サンショウクイといった絶滅危惧に指定されている種類を収めたものも。
写真が好きだという上河原の柿原成文さん(44)と妻の奈美さん(44)は「普段は見られないめずらしい鳥たちを間近で見られるのはすごい」「羽の模様のほか、動きや表情もよくわかり、新たな発見にもつながった」と話した。
影山代表(75)=山方=は「観賞しながら、野鳥や鳥たちが生息する自然に興味をもってもらえたらうれしい」とPRしている。