鳥取県の観光列車「あめつち」JR因美線津山―鳥取駅間で初めて運行

経済・産業
         

 鳥取県の観光列車「あめつち」(2両編成)が31日、JR因美線津山―鳥取駅間で初めて運行された。上下線計98人の乗客は、自然豊かな山間の景色を眺めながら鳥取、岡山両県を結ぶ鉄道の旅を満喫した。
 あめつちは、2018年の「山陰デスティネーションキャンペーン」で誕生。山陰の空や海を表現した「紺碧(こんぺき)色」の車体と神話をモチーフにしたエンブレムが特徴で、現在定期的に、鳥取―出雲市駅間を走っている。開催中の「岡山デスティネーションキャンペーン」に合わせ、鳥取県から誘客を図ろうと、JR西日本岡山、米子支社と旅行会社が提携して企画した。
 津山駅のホームでは、岡山―津山間の観光列車「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」とあめつちの両車両が並んだ12時22〜52分の間、鶴山桜太鼓が力強いばちさばきで演奏を披露。観光客を歓迎した。また、津山駅北口広場に設置した「ふるさとおもてなしブース」では、市観光協会などが市の特産品や津山まなびの鉄道館のグッズなどを販売した。
 東京都から来た鉄道ファン・孕石智司さん(57)は「田んぼにいたたくさんのシラサギ、きれいな川、山や人里ののどかな風景など都会にはない魅力を感じた」と話した。
 8月の運行日は6、13日。時間は、下りが鳥取発午前9時5分―津山着10時59分、上りは津山発午後1時1分―鳥取着3時19分で、1日1往復する。乗車券の販売はすでに終了している。

到着した鳥取の観光列車・あめつち

鶴山桜太鼓の演奏を写真に収める観光客


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