鳥獣による2019年の農林業被害額/岡山県

行政・公共 鳥獣による2019年の農林業被害額
         

 美作県民局=岡山県津山市=は、シカやイノシシなどの鳥獣による2019年の農林業被害額をまとめた。管内10市町村の被害総額は1億782万円と2年ぶりに増加(前年比3.1%増)。なかでも勝英地域でイノシシによる食害が大幅に増えている。
 地域別では、勝英地域(美作市、勝央町、奈義町、西粟倉村)は前年比12.2%増の4251万円で、うちイノシシが同28.6%増の1475万円。津山地域(津山市、鏡野町、美咲町、久米南町)は前年比3.6%増の4651万円で、うちシカが同20.9%増の880万円。一方、真庭地域(真庭市、新庄村)は同13.8%減の1874万円。
 管内被害の種別では、イノシシが4117万円(同2.7%増)、シカ3151万円(同4.8%増)、サル193万円(同15.1%減)など。
 「管内全体では微増だが、勝英地域のイノシシのほか、津山、真庭ではシカの食害が目立った」と同局森林企画課。
 獣の生息域に重なる中山間地域が大半の管内被害額は、県内の被害総額(2億7364万円、前年比9.7%減)の約4割を占める。管内10市町村では現在、猟友会員ら計1088人を非常勤職員の「鳥獣被害対策実施隊」に任命し、捕獲を推進。初心者には専門業者による実践的なわな猟の現地講習を実施している。同局では各種補助制度により捕獲や集落ぐるみでの防護柵設置を奨励。
 同局農畜産物生産課では「個体数を減らす取り組みを強化する一方で、防護柵の設置を広げ、両輪で粘り強く被害抑制を図りたい」としている。
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獣に食い荒らされたトウモロコシ畑(県提供)


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