鶴喜(つるぎ)小学校(鏡野町下森原)の5年生9人が3日、校名と同じ漢字を書く宮崎県延岡市の水産会社「鶴喜(かっき)水産」の森徹夫さんから、オンラインで水産や養殖業について学んだ。
森さんは経営者が代替わりした2009年、インターネットで見つけた同一表記の同校を訪れ、記念として、所有する船の大漁旗を寄贈。同校はその旗を毎年運動会の演技で使うなど大切に受け継いでいる。
そうした交流を縁に、この日、森さんが社会科の授業で講師役を務めることに。海にあるいけすの映像などを交えながら、魚に与えるえさの量、魚の大きさをそろえる選別作業といった仕事内容などを説明。子どもたちは熱心にメモをとりながら、「養殖業は何歳からできますか」といった質問していた。最後に大漁旗を広げ、スクリーンの前で森さんと記念撮影をした。
宗森優月さん(11)は「えさやりでは1日に4〜5?も食べることに驚き、養殖業についてとても勉強になった。これからも大漁旗を大切にしていきたい」と話していた。
森さんは、13年前に児童たちが寄せたお礼の手紙をまとめた文集、太鼓を今年、同校に贈っている。
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13年前に贈られた大漁旗を広げて記念撮影する児童ら