鶴山中学校3年・川嶋蒼生さん(14)が第59回県中学校総体(県中体)の剣道個人戦で優勝し、全国中学校体育大会(20〜22日、神奈川県川崎市)への出場が決まった。「一試合ずつ全力で挑み、勝ち上がっていきたい」と闘志を燃やしている。
中学1年の時、県中体の成績は1回戦敗退。2年生の時はコロナ禍の影響で中止になり、思う存分に力を発揮できなかったが、ようやく悲願を成し遂げた。今年度は順当に勝ち続け、決勝は美作地区内の中学校に通う生徒との一戦になった。過去何度も対戦している相手で、実力や特徴がわかっており、猛攻にうまく対応しながら強い気持ちで技を決めて2―1で勝利した。「1本取られても冷静に対処し、取り返そうとした」と振り返った。
現在は週5回の部活動で部員たちと切磋琢磨して鍛えている。「津山剣道学園」や、東小学校で開かれている「剣道教室」でもすり足、打ち込みなどの基本、相手の攻撃を利用して反撃する「応じ技」などが徹底してできるように練習し、指導者や友人らとの試合稽古で本番に備えている。
小学校1年生のころ3歳年上の兄・康生さん(18)の影響で剣道を始めてから、兄の背中を見て励んできたという。「一緒に練習してきた部活のみんな、手本となった兄に感謝し、好成績を収めて良い報告ができるようにしたい」と意気込んでいる。
同校剣道部顧問・末宗安之教諭は「ずっと努力を続けてきたので必ず成果を発揮できると信じている」と話している。
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全国大会へ出場する川嶋さん
鶴山中学校3年・川嶋蒼生さん 中学校総体剣道個人戦で優勝