鶴山公園 2022年入園者数まとめ ”過去20年間で最多”/岡山・津山市

経済・産業 3年ぶりに10万人を超えた昨年の「津山さくらまつり」
3年ぶりに10万人を超えた昨年の「津山さくらまつり」
         

 津山市観光協会は、岡山県津山市山下の津山城(鶴山公園)の昨年1年間の入園者数をまとめた。無料を含む総数は19万4792人(前年11万940人)で、近年最高だった17万人台(2013、2019年)を大幅に上回り、過去20年で最多という。大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」(DC)や新規イベントなどが押し上げた。
 コロナ対策をしながらイベントを開催。3月26日〜4月10日の「津山さくらまつり」は、天候に恵まれて桜が長持ちしたことなどから、10万6998人と3年ぶりに10万人を突破し、コロナ前の水準に回復した。4月の1カ月間は9万8147人だった。
 5月は1万8973人。多彩な牛肉料理の味を楽しめる「牛うまっ王選手権」を大型連休中に開催したほか、和洋菓子が集合する初のイベント「Tsuyama スイーツフェス」が人気を集め、にぎわった。
 7〜9月には県やJRなどによるDCが展開された。その一環で、夜の城内を幻想的に彩る「津山城ナイトファンタジア夏桜」が8月11日から9月25日まで開催。7月3627人、8月8857人、9月は1万1898人を記録した。「津山城もみじまつり」を開いた11月は2万151人と、2年連続で2万人を超えた。
 宿泊客は、県民割などの効果もあり28万泊と調査開始以来最大となる見込み。観光客から「宿がとりにくい」という声もあったという。
 同協会では「今年はアフターDCもあり、各イベントを充実させながら成功させ、回復するインバウンド(訪日外国人客)もしっかり迎えていきたい。25年の大阪関西万博を見据え、好調を維持していく」としている。
 同園の入園者はここ10年間では、美作国建国1300年記念事業があった2013年が17万6016人と、16年ぶりに17万人台を回復。19年も17万8707人が訪れたが、コロナの影響を受けた20年は過去最少の8万3263人、21年も2番目に少ない11万940人にとどまっていた。


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