岡山県美作県民局長 中山均さん
「津山城や城東・城西の重伝建、雄大な蒜山高原など、管内には魅力的な観光資源が多い。来年秋に開催する森の芸術祭に向け、ポストコロナのチャンスととらえてインバウンド誘客も含めた観光振興、芸術振興にも力を入れたい」と穏やかな口調で抱負を語る。県北勤務は新任のころ以来32年ぶりで、初の局長職に表情を引き締める。
1988年の阿新地方振興局を振り出しに、総合政策局政策推進課総括参事、教育委員会事務局財務課長、農林水産部次長などを歴任し、前任は県民生活部次長。
本年度は第3次県政中期行動計画(4カ年)の折り返しにあたり、「中山間地域の課題は多く、人口減少が加速する中、コロナ禍による地方回帰の流れもとらえてIUターン、孫ターンなどの移住定住を推進したい。若者の起業や販路開拓の支援、新規就農や農産物のブランド化、6次産業化も支援していく」。
幹部職員への訓示では、現場に近い県民局のポジションを認識して市町村や地域住民の話をしっかりと聞き、施策につなげていくよう呼びかけた。
仕事のモットーは「できない理由ではなく、できる方法を考える」。読書は歴史小説好き。休日はこれからの季節、自宅周りの草刈りが日課になるという。
同県新見市出身。同市内の自宅に妻とふたり暮らし。57歳。