「こけないからだ体操」を通じたベトナムでの介護予防事業のパネル展が岡山県津山市の市役所ロビーで開かれ、JICA(国際協力機構)草の根協力事業で広がりをみせる津山市の支援による取り組みについて紹介している。21日まで。
こけない体体操は、重りを使って手足を動かし、全身の筋肉を鍛えるもので、高齢者の健康寿命を延ばそうと、同市が導入している。パネル展では、急速に高齢化が進む同国の首都ハノイでのモデル事業(2017〜20年)が高評価され、普及に向けた22年度から3カ年の事業を写真などで紹介している。
ベトナム各地で高齢者たちが足腰や腕などの筋力維持のため同体操を実践する様子、同体操の考案者でハノイでも指導に当たった作業療法士の安本勝博市健康増進課参事による介護予防の講演、来津したベトナム保健省の視察団などのカットが並ぶ。
県内で同国の技能実習生のサポートをし、仕事で立ち寄ったグェン・ヴァン・ザンさん(37)=岡山市在住=は「初めて知った。母国に素晴らしい取り組みを広げていただきうれしく思う」と話した。