NHK交響楽団によるコンサート「こども音楽クラブ」が28日、中央中学校(美咲町原田)で開かれ、全校生徒184人が四重奏の華麗なハーモニーを楽しんだ。
弦楽器の演奏者4人が来校。新型コロナウイルス感染防止対策として、生徒たちをA、Bの2クラスに分けて実施した。
弦に触れる指を調整して高音を奏でる「ハーモニクス奏法」や弦をはじいて音を出す「ピッツィカート」などの技法を用いた曲のほか、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やベートーベンの曲など有名なクラシック音楽を奏でた。
サプライズではアニメやドラマの人気曲、同校の校歌をアレンジして披露。生徒たちは会場を包む音色に耳を澄ませ、曲が終わるごとに大きな拍手を送っていた。
吹奏楽部の黒瀬優さん(3年)と堀内駿佑さん(同)は「呼吸のあった深く美しい音色だった。タイミングの合わせ方など勉強になった。一流の生演奏を聞けて良かった」と話した。
同コンサートは音楽に親しみを持ってもらうため2007年から始まり、全国の小中学校で行われている。今回は、NHK岡山放送局開局90年を記念してNHKと同交響楽団が企画。コンサート会場のない島や山間地域を中心に訪れている。
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NHK交響楽団の演奏を聞く生徒たち