木材チップを再利用して学校花壇の雑草を防ごうと、岡山県津山市の津山西中学校のパソコンボランティア部は9日、地元企業の院庄林業と協働し、同社から寄贈された同県美作産ヒノキのチップを敷き詰める作業に取り組んだ。除草剤を使わず、環境に優しい雑草対策として効果を期待している。
学校と企業によるSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして初めて企画。1〜3年の部員9人と同社の社員5人が参加した。
はじめに木育講座があり、生徒たちは水を蓄えたり酸素を作ったりする木や森の役割について聞いた。続いて、木材チップ50袋(一袋20キロ入り)が用意され、生徒たちは社員と力を合わせて校舎南側の花壇延べ60平方メートルにチップをまいていった。
昨年度までは除草剤で処理していたが、木材チップで草が生えなくなるかを確かめ、今後、中庭などにも敷く予定。
「生徒たちに森林や木材について少しでも関心を持ってもらうことができて良かった」と同社の竹内悟管理本部マネージャー(44)。3年の豊福歩美部長(14)は「木の香りも良いし、花壇の見た目がきれいになってうれしい。木や森の役割も学び、貴重な体験ができた」と話していた。