「津山さくらまつり」が始まった岡山県津山市の津山城(鶴山公園)のソメイヨシノは初日の29日に開花宣言したばかり。30日も1分咲き程度だったものの、お城山のサクラを待ちわびた大勢の家族づれらでにぎわい、多彩なイベントやグルメなどを満喫した。
より取り見取りのご当地グルメの販売をはじめ、和太鼓や書道パフォーマンスなどのステージイベントが行われた。来場者は薄紅色に染まり始めた木々を愛(め)でながら散策したり、自慢の逸品を味わったりしていた。
この日は津山城鉄砲隊が本丸藤棚で演武。“ドォーン”というごう音に、観衆からどよめきと拍手が沸いていた。また、田町奴保存会が登場し、馬場の段と表中門で華麗な毛やりさばきを披露してまつりを盛り上げた。
家族3人で来ていた勝部の小林ちはるさん(40)は「津山城で見る奴は新鮮。これからもっと咲くと思うと楽しみ。今年も来ることができて良かったです」と話していた。
まつりは13日まで。5日午後6時45分からある「夜桜スペシャルステージ」では、同市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さんと元「ザ・ブルーハーツ」の梶原徹也さん、篠笛演奏家・阿部一成さんが共演。5、6日は午前10時から日本大道芸フェスティバル。5、6、12、13日は空中散歩。5、12日は午後8時から花火を打ち上げる。
