岡山県久米郡美咲町内3校の生徒と議員による座談会が23日、同町原田の町役場で開かれ、子どもたちが10年後も住みよい町の実現に向けたアイデアを提案した。
町制20周年を機に、若い視点を施策に反映させようと初企画。中央中3年生、小中一貫校の旭学園と柵原学園9年生が「10年後の美咲町に必要な産業、施設などを実現する仕組みづくり」をテーマに話し合い、各校の代表3人が座談会に参加し、ほかの生徒はオンラインで傍聴した。
各校ごとに、通学で使う歩道の整備や空き家対策、三休公園の桜を核にした観光施策などを提案。このうち中央中は「以前開催していた町民参加型の運動会を復活させては」「温泉施設の駐車場跡にバスケットボールコートを作れないか」といったスポーツを通じた交流促進案などを挙げた。議員は現状について説明し、「運動会の復活はとっても良いことだが、マンネリ化すると住民の重荷になりかねない。皆でやろうという火を起こしていくことが大切」「どれだけの人がコートを望んでいるか提案があると進めやすい」などと述べた。
中央中の國米瑛太さん(14)は「とても緊張したが提案したことを熱心に考えてくださった。どの意見もお金や時間がかかりとても難しいことだけど、暮らしやすい町になってほしい」と話した。
