「つやま城下ハイスクール×慶應義塾大学SFCアイデアソン」が17日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・地域交流センターで開かれ、市内の高校生が、デジタル、スマートシティ化した10年後の津山の理想像を描き、実現に向けた取り組みをまとめた。
市内の高校生らが実践的に学び挑戦するプラットフォーム「つやま城下ハイスクール」と、市が共同研究している慶応義塾大学SFC研究所、つやま産業支援センター、津山市が共同開催。今回は津山東、津山商業高校の生徒12人が参加し、同研究所の学生15人がサポートした。
学生が7月に地元企業3社を訪問しヒアリングした課題や現状、市の取り組みなどを共有しながら、4グループに分かれて林業や防災などをテーマに話し合い。約3時間かけて意見を集約し、それぞれ参加企業の経営者らにプレゼンテーションした。
このうち林業のグループではDX化や木材の価値向上、バイオマスエネルギーの需要増加の観点から「ドローンの空撮画像で植林計画を立てる」「美作ヒノキのブランド化」「市民らがバイオマス事業者に廃材を提供できるサービスづくり」といったアイデアが出された。
企業からは「大人には出せない自由な発想もあり感心した」「今後事業の参考にしたい」といった感想が寄せられた。
津山東高校3年の片山ありささんは「知識が浅いところから自分なりに考え、大学生にアドバイスをもらいながら意見をまとめ、発表できたのはとても貴重な経験。津山について深く知ることができた」と話していた。