岡山県がまとめた10月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では65万2030人で、前年同月に比べて2割増加。7カ月連続で前年実績を上回った。コロナ禍影響前の19年同月比では6%減となった。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きをみせる中、中旬にスタートした全国旅行支援「おかやまハレ旅応援割」が後押しし、県内各地で秋の観光イベントも盛況。
美作県民局エリアの10施設は19万3598人で前年同月比116・8%となり、19年同月比115・6%。
〇津山城(山下)は5454万人と前年同月比115・4%、19年同月比82・1%、
〇津山まなびの鉄道館(大谷)は5594人で前年同月比97・2%、19年同月比102・6%。
〇ノースビレッジ(勝央町岡)は2万7646人で前年同月比133・9%、19年同月比83・4%。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は22万1313人で前年同月比142・3%、19年同月比91・7%。備中県民局エリアは23万7119人で、前年同月比107・5%、19年同月比83・3%だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた37施設の宿泊者数は前年同月比133・9%、19年同月比90・0%。
岡山県観光課では「密状態を避けやすい野外施設の伸びが目立っている。今後、流行第8波の不安要素があるものの11月も回復傾向で推移しているもよう」としている。