第1回「おとなの寺子屋」が20日、岡山県久米郡美咲町の両山寺で開かれ、檀信徒ら約70人が1300年を超える寺の歴史や周辺の名所などについて学んだ。
旧史跡や豊かな自然に囲まれた同寺について地域住民に知ってもらおうと初開催。井上観賢住職が話をした。
井上住職は714年に泰澄によって創建された成り立ちや本堂の正観世音菩薩、如来像や金剛力士像といった数々の文化財を紹介。さらに池やブナ、五方の瀧といった豊かな自然や、“奇祭”として知られる護法祭(国選択無形民俗文化財)などの年間行事にも触れ、参加者はメモを取るなどして熱心に耳を傾けていた。
八社に住む大山健治さん(76)は「幼少期から祭りなどで訪れていたが、長い歴史を知る良い機会になった。周辺を散策してみたい」と話していた。