節分(2月3日)に縁起のいい方角(恵方)を向いて食べることで福を呼び込む「恵方巻き」の商戦が本格化している。惣菜や仕出し料理、精肉の製造・販売を手がける創業81年のよし川=岡山県津山市伏見町=では、神社で“ご利益”を授かった海苔(のり)を使ってさらに運気上昇を図る“開運”巻きずしを2月3日限定で販売する。
恵方巻きの風習も広がり、現在は当日を前に予約をする人たちも増えるほど需要が高まる。米などを使用する食材のほとんどが値上がりし、物価高騰の波が押し寄せる中、各企業、各店は工夫を凝らして販売に力を入れている。その中で、同店は現在の価格を維持しながら、手に取りやすく買い物客に喜んでもらえるようにとアイデアを考案。勝部神社=勝部=が快く引き受け、1000本分の祈祷(きとう)を済ませた。
当日は玉子、カンピョウ、ホウレンソウを巻いた「並」(税込み600円)、「並」と同じ具材にアナゴなどを加えた「上巻き」(同1100円)、レタスやツナ、カニカマ、マヨネーズを具材にした「サラダ巻き」(同650円)などを販売。現在予約を2月2日まで受け付けている。
巻きずしは一本一本が手作り。24日、通常販売の品を作っていた店長の吉川美惠子さん(78)は慣れた手つきで丁寧に仕上げていた。「食べた人たちが厄を逃れて幸せに暮らせるように、『おいしい』と喜んでいただけるように心を込めて作る」と話している。
