津山工業高校建築科の生徒が設計技術やアイデアを競う第53回「住宅設計コンペティション」(岡山県建築士会津山支部主催)で、最優秀賞に3年・小山裕莉愛さん(17)の作品が選ばれた。
2、3年生74人が「アウトドアを楽しむ住宅」をテーマに昨年度に1点ずつ応募。同支部調査研究委員会が、校内審査を通過した22点を課題の理解度や製図力、デザイン力などの項目で審査し、優秀賞、入選を含めて10点を選んだ。
小山さんは、1階にキャンプスペースや屋外ダイニング、独立した子ども室、2階にキッチンやリビングなどを配置。外部から2階にアクセスできる階段や中央の吹き抜け、ロフトに映画鑑賞スペースを設けるなど、ユニークなアイデアを盛り込み、家全体をアウトドア空間に見立てている。
審査員からは「設計課題に対する発想が新しく、図面もきれいにまとめられており、模型なども細部まで丁寧に表現。空間に変化を持たせる工夫が見られ、家全体から楽しそうな雰囲気が感じられる」などと講評を受けた。
表彰式が13日、山北の荒木組津山営業所・プレゼンテーションオフィスであり、桑山直副部長が入賞した10人に賞状を手渡した。副賞の池上賞も受け取った小山さんは「将来は1級建築士になり、人の心を動かせるような建物を設計したい」と喜びを語った。
受賞作品は27日まで、新魚町のアルネ津山3階の「COTOYADO(コトヤド)」で展示される。
小山さんを除く受賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=林紗世、米井彪雅(以上3年)、神﨑菫、塚本みこ(以上2年)▽入選=柴田苺花、二宗心桜、湯槇夏萌(以上3年)、多木夢人、藤原日和(以上2年)
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1表彰状を手にする入賞者(前列中央が小山さん)