岡山県北の観光振興に向け、岡山県が2024年秋に開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委の第3回総会が30日、ザ・シロヤマテラス津山別邸=津山市山下=で開かれ、実施計画内容として作品設置会場や参加アーティストの約半数が公表された。
岡山県、JR西日本、開催エリアの美作10市町村と新見、高梁市の首長や担当者らが出席。
実行委会長の伊原木隆太知事のあいさつに続いて議事に入り、実施計画案では▽展覧会内容(設置会場、参加アーティスト)▽受け入れ環境の整備(エリア内周遊促進策、宿泊・滞在対策)▽鑑賞券・オフィシャルグッズの展開―といった内容を審議、承認した。
この後、アートディレクターの長谷川祐子金沢21世紀美術館長が会場や公表されたアーティスト16人の作風を紹介。
「各会場施設の歴史や特性ある空間を生かし、アート作品とともにその場の魅力を際立たせて再評価してもらう、あるいはまったく新たな魅力を創出することもできればと思う」と構想を述べた。
未定の内容やアーティストごとの展示会場については来春、詳細計画として発表予定。
同芸術祭の会期は9月28日〜11月24日の約2カ月間。継続的なにぎわい創出と周遊型での誘客増を目指す。
作品設置会場と公表された参加アーティストは次の通り。(敬称略)
【作品設置会場】▽津山城周辺エリア=城東むかし町家、ポート・アート&デザイン津山、衆楽園、津山まなびの鉄道館、城西浪漫館、作州民芸館▽グリーンヒルズ津山エリア(詳細未定)▽奈義町現代美術館▽満奇洞▽グリーナブル・ヒルゼン▽奥津渓
【参加アーティスト】パオラ・ベザーナ(イタリア出身)、ビアンカ・ボンディ(フランス)、アキ・イノマタ(東京都出身)、ウメッシュ・P・K(インド)、片桐功敦(大阪府出身)、川内倫子(滋賀県出身)、キムスージャ(韓国)、森山未來(兵庫県出身)、太田三郎(山形県出身、津山市)、スミッタ・G・S(インド)、妹島和世(茨城県出身)、立石従寛(米国出身)、リクリット・ティラヴァニ(アルゼンチン出身)、上田義彦(兵庫県出身)、アシム・ワキフ(インド)、ジャコモ・ザガネッリ(イタリア)