「2024津山市民総合音楽祭」(津山文化振興財団主催)が1日、岡山県津山市山下の津山文化センター大ホールで始まり、市内を拠点とする合唱団や音楽愛好家団体が美しい歌声や演奏で観客を魅了した。
1988年から続く恒例のコンサートで、各団体が日ごろの練習の成果を発表し、研さんを積んでいくのを目的としている。本年は8、15日を含めた3日間で計35団体の未就学児から後期高齢者まで計455人が出演する。
初日の「合唱室内楽コンサートⅠ」では、17団体236人が参加し、約750人来場。「津山邦楽合奏団」は優雅な箏(こと)の調べを響かせ、「クリスタルコール・コーラス赤い靴&男・ディーズ」の3団体合同の混声合唱団は幅広い声域で伸びやかにハーモニーを響かせた。キッズコーラスニコは子どもたちが元気いっぱいに歌や振り付けを披露。このほか、ギターやリコーダー、中国の伝統的な弦楽器・ニ胡の演奏もあり、演目が終わるごとに大きな拍手が送られた。
舞台に立つ友人を応援しに来たという一宮小学校2年・杉本陽奈さん(7)は「みんな歌っている姿は楽しそうでかっこよくて私も挑戦したくなった。ピアノを習っているので弾きながら歌えるようになりたいな」と話した。
8日は「合唱室内楽コンサートⅡ」、最終日は日本舞踊や筝曲、太鼓などを披露する「日本音楽コンサート」を開催。両日とも正午開演となっている。