牛の蹄(ひづめ)を切って適切に形を整える「第27回岡山県牛削蹄競技大会」(県装削蹄師会主催)が、同県久米郡美咲町北の県農林水産総合センター畜産研究所で開かれ、県内外から20〜40代の削蹄師13人が集まり、技術を競った。
開会式では平井京介選手(35)=岡山・高梁支部=が「日ごろの実力を発揮させてベストを尽くす」と宣誓。実技、筆記試験の合計点で評価が行われた。
競技ではホルスタイン7頭が使われ、選手たちは歩く姿や蹄(ひづめ)の状態を観察して適切な削り方を決める「削蹄判断用紙」作成して提出。その後、持ち時間25分の間、乳牛の足を抱え込むようにして持ち、なたや鎌型の蹄刀(ていとう)といった専用の道具で前後片方の蹄を慎重に削って形を整えていった。
平井選手は「牛への負担やストレスを減らすことに重きを置いた。また、爪に病気が見られたので気を付けて処置を行った。細やかな観察力や判断力を必要とし、簡単にはいかないがそこにやりがいを感じる」と話していた。
上位入賞者は、9月19日に同県真庭市蒜山西茅部の中国四国酪農大学校で開催される中四国地区大会に出場する。
成績は次の通り(敬称略)
①桐場大輔(島根県)②丸島(大阪府)③平井(岡山県高梁市)