3県市町村の首長ら集う 三県境地域創生会議 公共交通施策など議論/岡山・西粟倉村

行政・公共 さまざまな課題について協議する出席者
さまざまな課題について協議する出席者
         

 第19回三県境地域創生会議が29日、岡山県英田郡西粟倉村のあわくら会館で開かれ、萩原誠司美作市長をはじめ、岡山、兵庫、鳥取3県の隣接自治体の首長らが集い、7項目の議題について現状報告が行われた。

 会議は隣接する市町村が情報交換するなどして連携を強め、課題解決と地方創生を図るのを目的としている。美作市、西粟倉村、美作県民局、兵庫県宍粟市、上郡町、佐用町、西播磨県民局、鳥取県智頭町、東部振興監の関係者約35人が出席。

 会に先立ち、開催地・西粟倉村の青木秀樹村長が「持続可能な未来に向けての足がかりを探すためには、目に見える価値だけでなく、目に見えない価値も重要と考えている。それを見つけていくことで、将来が築けると期待している」とあいさつした。

 議事では、美作市が「健康寿命を延ばそう条例」を今年6月に制定したのを機に各自治体の健康増進の取り組みについて現状報告と意見交換したほか、公共交通施策、中学校部活動の地域移行についてもふれた。

 公共交通施策については、自治体運営のコミュニティバスのほか、利用客のニーズに合わせて柔軟に運行する「デマンド型交通」の小型バスや自家用有償旅客運送、AI(人工知能)を活用して最適配車を行う「AIオンデマンド交通」の乗り合いタクシーなどの利用状況が報告された。その中で「どの交通機関も利用者が少ないと、採算にあわず、続けるのが難しくなる」という問題が提起され、今後の対策や対応について話し合った。

あいさつをする青木西粟倉村長
あいさつをする青木西粟倉村長


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