「子ども写生大会 大人も一緒にお寺の魅力に触れてみよう!」(円通寺密教婦人会)が18日、岡山県苫田郡鏡野町寺和田の同寺で開かれ、町内外の親子連れらが写生を楽しんだ。
寺に親しんでもらいながら地域の芸術発展を目指そうと、40年ほど前から続く夏の恒例行事で、元美術教師で画家の山形楽さん(72)=小田中=が講師を務めた。
寺には築270年を誇る本堂や石段、樹齢300年の松の木(町指定)などがあり、子どもたちは敷地内を歩きながら描きたい風景や題材を定めじっくりと観察。「近くにあるものは濃く、遠くにあるものは薄く描いてみて」などと山形さんからアドバイスを受けながら数時間かけて完成させた。
さらにこの日は、地域に伝わる「百万遍数珠まわし」も開催。長さ約16.5メートルの数珠を本堂に広げ、檀家や子どもが真言を唱えながら回し、親玉が手元に来ると願いを込めた。
祖母と訪れた誠道小5年の池田恵人君は「写生大会は寺にある自然を描いた。自分が描きたいものが自由に描けて楽しかった」と話していた。
昼食にはカレーライスの振る舞いもあった。